AdobeのPackager for iPhone®の開発が再開されましたね。

こんにちは、堀口です! Packager for iPhone®の開発が再開されましたね! テンションあがっちゃったので早速実機にアプリを転送してテストする所までまとめました。 前提として、AppleのiPhoneデベロッパー登録は済んでいるという事にします。 それでは早速やりましょう!


と、そのまえに


CorLeonis.net - Packager for iPhone®でつくられたiPhoneアプリ

こちら、Flash CS5発売前のプライベートベータプログラムに参加された方々が
Packager for iPhoneで制作したアプリが丁寧にまとめられています。
どのようなアプリが作れるのか、とてもとても参考になりますので、目を通す事をお勧めします。


まずは、事前準備


さて、Packager for iPhone®を使ってswfをiPhoneアプリに
変換して実機でテストするには以下のファイルが必要です。

詳しくはこちら(Adobe Flash Platform - Packager for iPhone)のページにありますが、簡単に書くとこんな感じです。

iPhone 開発用証明書(p12ファイル)
モバイルプロビジョニングプロファイル

Xcodeを利用したiPhone開発と異なる部分は
iPhone 開発用証明書がp12という形式で必要だという事。

Windows環境でこれから1からiPhoneアプリ開発を始めるよ!という方は、
上の資料通りに進めてください。

今までMac上のXcodeでiPhoneアプリ開発をやっていた方は
今回はこんな感じでp12ファイルをゲットします。


iPhone 開発用証明書をp12にする(Mac)

keycahin.png

1. キーチェーンアクセスを起動
2. iPhone 開発用証明書を探す(iPhone Developer: (名) (性)と表示されているはずです)
3. やはりキーチェーンアクセス上の証明書を取得する時に作成した、(名) (性)となっている
鍵のペアを探します。
4. 見つかりましたら、秘密鍵の方と、iPhone 開発用証明書を選択して右クリック>2項目を書き出す>p12形式で保存
5. パスワードを聞かれるので、任意で指定(swfをiPhoneアプリにする時に聞かれます)
6. で、最後に保存して終了です。

これで必要なファイルは揃いました。


Flash CS5で書き出そう


Flash CS5をお持ちの方は簡単に作れます!なんだか含みのある書き方ですね。

まずは、新規ファイルを作りましょう。もちろん
iPhone OSでよろしくおねがいします。

iOS.png

簡単に
Hello!iPhone!
を作りましょうか。

プログラムの解説はいりません。
そうFlashならね!

ボタンを押したらテキストフィールドに文字を出力するプログラムを作ります。
実行イメージ

helloiphone.png


モバイル向けのAPIはこちらに説明があります。
ActionScript 3.0 API によるモバイルデバイスのサポート

ただし、今はつかいません。普通にTAPくらいならMouseEvent.CLICKで代用してくれます。


iPhoneアプリにしてみよう


出来ましたら、早速iPhoneアプリにしてみましょう。
Flash>ファイル>iPhone OS 設定

publish.png

そしたらウインドウが立ち上がると思います。

特に一般タブでつまるところはありませんね。

デプロイのタブを見てみましょう。


証明書は先ほど作ったp12のやつです。
パスワードはp12を作成する時に指定した物です。


次にモバイルプロビジョニングファイル。
こちら、特に普段使っている物で平気です。


アプリケーションIDですが、
プロビジョニングファイルとセットの物を指定してください。
net.ledmosquito.APPNameの様な形式が多いと思います。


iPhoneデプロイタイプはクイックパブリッシュ - デバイスでのテスト用を選択。

パブリッシュします。

しばらく何も出来ない時間が続き、.ipa(iPhoneアプリ)が出来上がっているはずです。

ipa.png

できた!


ついにiPhone上で実行!


あとは、iTunesからiPhoneにアプリを転送するだけです。
.ipaファイルをダブルクリックすれば平気です。

*iPhoneにプロビジョニングファイルをインストールしていない方は先にインストールしてください。プロビジョニングファイルをiTunesにポイって。

無事iTunesにアプリを入れられたら、あとはiPhoneの同期をすれば平気です。
入れ直す時は、いったん本体からアプリを消して同様の手段でどうぞ。


Wonderfl × Packager for iPhone®


とてもわくわくする見出しですが、なんでしょうかこれは!!!

さて、先日Wonderflに投稿された作品をzipでくれる素敵機能が追加されたのですが
これを利用して、Wonderflの作品をiPhone上で遊んじゃいましょう!!

どういう事でしょうか。順を追って説明していきます。


まずはswfをげっと


さて、iPhone上で遊ぶFlash作品をWonderfl上で探しましょう。
もちろん自分で作ってもかまいません。

「なにか手頃な作品はありませんかねー。お、なんだこれは、
ちょうどいいですねー。いやー今回の趣旨にぴったりな作品を見つけましたぞー(棒読み」

iWonderfl JanKen - wonderfl build flash online

iWonderfl Jan Ken
ということで、今回はこちらの作品を使いましょう。
ご丁寧に、swfのサイズも320*480とiPhoneにぴったりです。

右下の Downloadからswfをダウンロードして下さい。

こちらのswfをiPhoneアプリに変換します。


Packager for iPhoneをダウンロード


さて、今回はFlashCS5は使いません。実はご存知の方も多いかと思いますが、
Packager for iPhone®はFlash CS5に同梱されてるだけで、FlashCS5の機能ではないのです。

さらに言うと、Packager for iPhone はAdobe Labs で公開されているので、
誰でも無料で利用できます。

Packager for iPhone -Adobe Labs

これでFlashCS5をお持ちでない方もwonderflとPackager for iPhoneを利用すれば
今すぐ、iPhoneアプリが作れる訳ですね。
*実機でのテストはAppleにiPhone開発者として登録する必要があります。

何はともあれ、先ほどのswfをこちらのPackager for iPhoneをつかって
iPhoneアプリにしてみましょう。Packager for iPhoneのダウンロードだけ済ませておいて下さい。


アプリケーション設定ファイルを作る


swfファイルをiPhoneアプリにする際に、設定ファイルが必要になります。
以下のページに詳しいフォーマットが示されていますので、適所書き換えてご利用下さい。

アプリケーション記述ファイルにおける iPhone アプリケーションプロパティの設定


出来たら
アプリ名-app.xmlという名前で保存します
ex)
iWonderflJanKen-app.xml


iPhoneアプリに書き出そう


準備は整いました。
ダウンロードしたPackager for iPhoneのbin以下にあるpfiファイルを
Winでしたらコマンドプロンプト
Macでしたらターミナルから実行します。

実行時のオプションは-helpで確認できます。
が、よくわからなかったら、とりあえず今は以下のように書けばOKです。


(パス)/bin/pfi -package -target ipa-test -provisioning-profile "(プロビジョニングプロファイル)" -storetype pkcs12 -keystore "(iPhone開発者証明書.p12)" -storepass (パスワード) "(書き出しファイル名).ipa" "(アプリケーション設定ファイル(.xml))" "(swfファイル)"

*pfiを実行するディレクトリにswfファイルを置いておかないとうまく行かないという問題に遭遇しました。swfファイルが見つからないという趣旨のエラーが出ます。
*解決方法絶賛募集中です。
*理解が浅いだけかもしれませんが、同じような現象になりましたら、上記をお試しください。

追記:詳しく書いてありました
コマンドラインからの iPhone アプリケーションインストーラーファイルの作成


しばらく待つとipaファイルが出来上がっているはずで、早速iPhoneに転送してみましょう。

iwonderfl.png

iPhone上で動きました!

wonderflで作ったswfも、ここらへんのわくわくする機能にもアクセスできそうですね。
http://help.adobe.com/ja_JP/as3/iphone/WS789ea67d3e73a8b24b55b57a124b32b5b57-7ffd.html

試してみます。
では。

HTML5飯