フェナキストスコープなミュージックビデオが素晴らしすぎる件
美しいミュージックビデオを見つけたのでご紹介。(真夜中、部屋真っ暗、ヘッドフォン推奨です。)
回転のぞき絵アニメーション、ゾートロープをご存じですか?
スリットの入った自動米研ぎ機の様な形状の筒の中に、連続した絵を並べ、それを回転させる事でアニメーションする不思議な機器で、きっとどこかで見たことがあると思います。理科の教科書とかにのっているやつです。
それの進化系にフェナキストスコープというのがあって、さらに中心軸にミラーを立てるとプラキシノスコープというものになるのですが、その辺の面白さや魅力が本当に美しく表現された素敵な作品になっています。
ループ、ループ、ループ。とにかく回る回る映像。
白いターンテーブルで回るカラフルな円盤と、幻想的なアニメーションが本当に魅力的です。
後半のクライマックス的なシーンの2:30あたりからの光や色のうつろい、シーンの流れが気持ちよ過ぎて、しばらくリピート再生が止まりませんでした。
カメラワークはゆったりとしたもので劇的に画面が変化するような映像ではないのですが、映しているミラーの中ではくるくる画面が変わっていく。
この第3者視点と、映像全体の不思議な一体感が本当に素敵だと思いました。
大量のモニターを置いて、高速スクロールでアニメーションする作品を作ったとして、同じような魅力が果たして出てくるんでしょうかね。アナログなモチーフでの現象、だからこその表象な気がしてなりませんが、夜な夜な実験してみることにします。