2008.2.23 F-siteセミナー「一味違うFlashサイトの作り方」レポートその3
前回のエントリーに引き続き、F-siteセミナーのレポートをお送りします。
demo1 講師:大雅(50分)「Flex アプリ設計のワークフロー」レポート
demo2 講師:永井勝則(50分)「初めてのFlash Video」レポート
demo3 講師:サブリン(50分)「大手Flashキャンペーンサイト構築とその仕事術」レポート
「大手Flashキャンペーンサイト構築とその仕事術」
実際にあった、複数のクライアントのコラボレーションによるキャンペーンサイトを例に出して、仕事の進め方や注意した点などお話いただきました。なるほどな、と感じた点は下記のとおり。
- クライアント、アートディレクターなどそれぞれの立場が求めているものを理解する。
実例として出された大手企業のコラボレーションによるキャンペーンの場合、複数のクライアントがいて、当然ながらそのクライアントの立場によってそのキャンペーンに求める部分は若干異なってきます。なので、そのクライアントの“属性”を見極めて効果的なプレゼンやPPT資料を作ると良いよね、って話でした。
といってもまったく別もののPPT資料を何種類も作る必要はなく、相手が気になるところを具体的に説明できる資料を作れば、あとは共通の資料でOKだと。動きを気にしているアートディレクターには、実際にアニメーションしているところを先に作って見せてしまう、など。
ゲームに例えると「クライアント=ボスキャラ」に例えて、ボスキャラがたくさんいる場合はそれぞれに効く武器を用意する必要があるね、ということで、「火が効かない敵キャラには火属性の攻撃ではなく、水属性の攻撃をしかける」こいう例え話が印象的でした。
いずれにしても、案件を進めていくにつれ、あっちを立てればこっちが立たず、という状況になることもあるようなので、各クライアント間の意識の共有を促してあげる必要があるようですね。
- 広告主の、WEBというキーワードに対するトラウマを払拭してあげる。
CMと連動したキャンペーンサイトの場合、当然ながら「CMのようにキャラクターを動かしたい」という思いがあると思います。でもそこで「WEBではそれはできません」と言われたり、企画段階では魅力的なコンテンツでも、実装されたものとのギャップを感じたり、という経験から、WEB屋に対して疑心暗鬼になられている方もいるようです。
当初の話(PPT資料)ではフェラーリを作ります!と聞いてお金を出したのに、実際にできたのはカローラだった、という話を例に出していました。(※カローラが悪いという意味ではありません!)
そもそも、そうなってしまう責任はどちらにあるのかといわれると、圧倒的にこちら側(制作サイド)の責任に感じます。なので、そんなイメージを払拭できるように想像以上のものを常に提案、実装できるように心がけていこうと思いました。
- よいデザイン、よいコンテンツは“クライアントワーク”である。
結局は、クライアントワーク(広告主から発注を受けて制作した作品)人とのやり取りで生まれるものが「よいデザイン、よいコンテンツ」であるということ。そして、「よいクライアントワーク」をするために必要なのは、相手の言っていることの真意を汲み取ること。
自分の過去の経験でもありましたが、戻しの修正で「もうちょっと応募ボタン大きくしてください」という要望に対して、単にボタンを大きくするのではなく、なぜそういう要望が出るのか?ということを考えていかないと、双方にとってよいものは生まれないなーと。
また、紙媒体の仕事に比べて、コピー(文章)に対する力の入れ具合が弱いよね、という話もとても納得できました。とかくサイトの文章って長くなりがちなんですよね。
- 講演の感想。
話のうまい人は、たとえに出す例がうまいなぁ、とつくづく感じました。「クライアント=ボスキャラ」「ボスキャラの弱点」とか。結果的に、サブリンさんのお話に個人的な思いや脚色が付いてしまった内容になってしまいましたが、基本的に伝えたいことはブレていないと思っています。ご清聴ありがとうございました。
demo1 講師:大雅(50分)「Flex アプリ設計のワークフロー」レポート
demo2 講師:永井勝則(50分)「初めてのFlash Video」レポート
demo3 講師:サブリン(50分)「大手Flashキャンペーンサイト構築とその仕事術」レポート