前回のエントリーに引き続き、F-siteセミナーのレポートをお送りします。

demo1 講師:大雅(50分)「Flex アプリ設計のワークフロー」レポート
demo2 講師:永井勝則(50分)「初めてのFlash Video」レポート
demo3 講師:サブリン(50分)「大手Flashキャンペーンサイト構築とその仕事術」レポート

「初めてのFlash Video」

オライリージャパンから出版されている同名書籍の著者である永井さんが、長野新幹線に乗って駆けつけてくれました。講演内容は、書籍の内容説明を通して映像素材を扱うためのソフト紹介(GarageBand,M,Audacityなど基本的にはフリーソフトの中から)、撮影方法のコツ、映像表現方法(モンタージュなど)、編集時おさえておきたいポイントについてお話されていました。

まず、映像を扱うにあたって大事なことはあくまでユーザーはサイト全体や綺麗なボタンではなく動画そのものを見に来ている、ということ。なので、映像自体が魅力的であることが大切だとおっしゃっていました。

ご自身の愛犬をテーマにしたショートムービーを例に、「映像は、撮影素材のままでは作者の意図は伝わらないもの。編集作業を加えることによって作者の思いや意図が吹き込まれるんです」と説明されていました。

また、「映像には、絵、音、音楽、演技が一体となって“神が宿る”瞬間があるんです。いわゆる映画で涙するようなシーンのように。」という言葉が印象に残りました。

てっきりFlashでFLVを扱うためのTipsやなにかを紹介してくれると思ったので、良い意味で裏切られました。僕も永井さんと同じ手軽なビデオカメラを持っているので、映像を撮影して編集してみようと思いました。

1月のコリンムック氏の来日セミナーでの話題もありました。

プログラミングとは、コンピューターの中に命を作って特性と動作を与えて成長させて、その死後の後始末をすること。

「命を成長させる」ところまでは、なんとなくプログラミングをしていて理解していたことなんですが、「死後の後始末」、すなわちメモリの解放やガベージコレクションといった概念は、じつはコリンムック氏のセミナー受講後に、初めて知りました。Flash再生時にどんどん動作が重くなったり、落ちてしまう原因はメモリにあるんだな、と。この点について、永井さんも「とても参考になる考え方ですね。知らない方がいるかもしれませんので」と、紹介されてました。

講演は「初めてのFlashVideo」書籍の内容前半部分の説明が主となりましたが、永井さんの映像に対する愛情が感じられる講演内容で、表現方法としての映像の使い方について意識する、とても良い機会になりました。

demo1 講師:大雅(50分)「Flex アプリ設計のワークフロー」レポート
demo2 講師:永井勝則(50分)「初めてのFlash Video」レポート
demo3 講師:サブリン(50分)「大手Flashキャンペーンサイト構築とその仕事術」レポート

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