今年注目した3つのwonderfl doke編
今年も残すところあと一週間になりました。本年は、KAYACのFlashチームにとっても個人的にも、なんといってもWonderflなしでは語れない一年だったと思います。
そこで原に便乗する形ではありますが、数あるWoderflの作品の中から自分なりにこれはとったものをピックアップしてみたいと思います。
僕の選定基準は「Wonderflにおける新しい可能性を広げた作品」ということで独断と偏見でお届けいたします。(そういったものはたくさんあってそれぞれご紹介したいんですが、ネタ振り的に3つしかないのでいろいろ端折りますがあしからず)
F-siteで紹介したエディタを無理やりWonderflに突っ込んでみた
10月末のF-siteで発表されたpsyarkことBOW吉川さんのAS製ASエディタ。実際にWonderflで開発されたわけではなさそうですが、コードエディタに公式搭載され、ユーザーの手でWonderflが広がる流れとして特筆すべきものがあります。
プレゼンでVistaのフリをするためだけにムダに作りこまれたAeroスキンとかつくりこみもハンパないです。Unionフレームワークを利用したマルチユーザー版やなぜか3D版もあり、Fork展開の仕方もとてもドラマチックです。
Screen Space Ambient Occlusion
keim_at_Siさんの3D作品。まず5月の時点でPapervision3Dなどのライブラリを使わずに3Dレンダリングを行っている時点で驚きがありました。
またフラットライトシェーディングで面ごとに陰影がついており、さらにラジオシティのような奥まったところに影が落ちる描画で非常に臨場感のある表現になっています。
ソースコードを改めてみてみると、実際にはShapeのサブクラス(Render3D)に描画し、BitmapDataに転写したものをレイヤーとしてブレンドするような処理になっています。
なお使われていないようですがワイヤーフレーム(Render3D.renderWire)やテクスチャ(Render3D.renderTexture)のレンダリングもできるようです。
UpDownRoad
最後にABAさんのF-ZERO的な3Dレース風な作品です。厳密には2008年12月なのですがご勘弁ください><
これもWonderflでここまでできるのかと話題になりました。3Dかつ高速かつゲームという、だれもがやりたいことが詰まっている内容でなおかつ映像的にカッコいい。
よーくみると面を描画するのではなくドットを3D投影して面にみせかけてるんですね。こういう柔軟な発想の転換ってゲームプログラミングでは当たり前なのかもしれせんが、とてもためになります。
Fork作品ではKeimさんが音楽をつけたりかなり素敵な展開でWonderflの面白さを見せてくれた好例だったと思います。
先日ブラウザで無料ではじめるActionScript 3.0 - it's a wonderfl world -を出版したり挑戦をつづけているWonderflですが、機能的にもサービス的にもまだこれから頑張っていきたいと思っています。
できることなら表現の発展やインスピレーションに貢献できるサービスに進化させたいと思っていますので今後ともよろしくお願いします。