こんにちは、大型台風が過ぎたと思ったらキンモクセイの香りが秋を感じさせますね。10月生まれのkijimaです。

Progressionフレームワーク、僕も既にいくつかの案件で導入させて頂いています。

そんなProgression、現在パブリックベータ版のver4が公開されています。直近の案件ではver3.1.62のプロジェクトで実装していましたのでver4についてはこれから詳しく見ていくところですが、ver3から使っている自分が現時点で気づいた点をふたつご紹介します。

 

メモリが解放されない問題がver4では改善されました。

ver3で生成されたswfは、メモリの"新陳代謝"がよくないようです。ガベージコレクションは発動してメモリを破棄しているようなのですが、SWFProfilerなどで監視しているとほとんど破棄されていません。

使わなくなった変数にはnullを代入したり、いろいろと工夫はしてみたもののプロファイラの数値に大きく変化なし。どうやらProgressionのCast系クラスが、メモリの解放されない原因のようです。

滞在時間の比較的短いようなサイトならそこまでパフォーマンスに影響してきませんが、長時間滞在するサイトや大量のデータをサーバーとやりとりするようなサイトの場合、メモリ問題によって動作が重くなるなど頭の痛い問題がつきまといます。

しかし、ver4ではこのメモリ問題が改善されているとのこと。パブリックベータ版配布ページのパフォーマンス比較をご覧ください。しかもパフォーマンスが向上、ということはパブリッシュにかかる時間も短縮されているのでは!?と想像していますが、ちょっとまだ突っ込んでいじれていないので、時間を作って自分でも検証してみたいと思います。その際には比較結果をこのlevel0上で報告しますね。 

 

ver4.0.1 Public Beta1.1でライセンスが変更されました。

意外と浸透していない部分だと思いましたので、あえて取り上げてみます。

プロジェクトをパブリッシュして生成されるswf上で、右クリック時に表示されるコンテクストメニュー内にProgressionのライセンス表示とサイトへのリンクが設定されていますが、その部分を非表示にするなど変更したい場合は、個別にお問い合わせくださいとのことです。

本ライセンス中にある著作権表示および本許諾表示を記載する重要な部分として、標準で実装されているコンテクストメニューのリンクが該当するものとします。(「Progression ライブラリライセンス」より引用)

詳しくは、こちらのページをご確認ください。

改めてver3のライセンスも確認してみましたが、やはりコンテキストメニューでのライセンス表示で条件を満たしているとみなしているようですね。

※SWF ファイルにコンパイル後は著作権表示が確認できないため、Progression ではコンテクストメニューの該当項目から公式サイトにリンクすることによって、条件を満たしているとみなしています。(「Progression3のライセンス」より引用)

いまさらですが、コンテクストメニューについて過去に自分が書いた下の記事にライセンス関連の追記をしておきました。

【Progression】右クリックで表示されるコンテキストメニューを非表示にする。

 

技術的仕様についての違いは他のFlasherさんがブログなどでもけっこう話題に挙げていたので、あまり取り上げられていない点をまずは二つピックアップしてみました。他にも気づいた点が出てきたらまた記事にしようと思います。

HTML5飯