AlconはAIRベースのデバッグツールで、ウェブブラウザやスタンドアローンのFlash Player、AIRランタイム上のAS2、AS3のデバッグをサポートしてくれるツールだそうです。 なんか便利そうなので、早速インストールしてみましたので、使用感をレポートします。

Alcon オフィシャルサイト

http://blog.hexagonstar.com/alcon/

  • 導入方法

    1. AIRパッケージが配布されているので、ダウンロードしてインストール。
    2. Win:C:\Program Files\Hexagon Star Softworks\Alcon\debug\as3の中にあるcomフォルダを適当な場所にコピーしてパスを通します。 Mac:インストールされたAlconアイコンを右クリックして、「パッケージの中身を表示」を選択、Contents>Resources>debug>as3の中のcomフォルダを適当な場所にコピーしてパスを通します。
    3. com.hexagonstar.util.debugをインポート
    で使用できます。
  • 機能概要

    主な機能をまとめてみると、

    • FPSとFRT(フレームのレンダリング所用時間)、使用メモリの状況をグラフとして表示
    • グラフ内に適当な処理のタイミングのマーキングを表示可能
    • ストップウォッチ機能
    • ログのレベルを分けてフィルタリング
    • オブジェクトをリカーシブルに表示可能(インスペクタでも表示できます)
    • キーボードショートカット対応(ロギングの開始、ポーズ、リセットなど)

  • 便利な点

    FPS,FRT,メモリのグラフ表示は便利ですね。今まで自前のFPSカウンタをSWFに埋め込んで表示していいたんですが、開発中のSWFと切り離せておけるのはいい感じ。使い方も

    Debug.monitor(stageへの参照)

    と簡単。 あと、

    Debug.mark()

    を実行すると、実行されたタイミングでグラフにマークが付くので、特定の処理の直後にFPSがどーなってるかとか参考にできて便利そう。下のダンプの紫の部分が該当マークになります。

    alcon

    もひとつは、ストップウォッチ機能。

    Debug.timerStart("LOOP開始"); for (var i:int = 0; i < 1000000; i++) { //ループ処理 } Debug.timerStopToString();

    と実行すると、

    ********************* [STOPWATCH] ********************* * Loop開始 * started [00045ms] stopped [00154ms] time [00109ms] * total runnning time: 0.109s *******************************************************

    のような感じに挟んだ処理の処理時間を表示してくれるんですねー、便利です。 これも丸っと自前から乗り換えちゃおう。
今回はFlashIDEで使ってみましたが、FlexコンパイラやMTASCにも対応してるみたいですね。軽量だし、さくっと使える感が非常にしっくりきましたので、もうまるっと乗り換えちゃいます。今後の他のデバッグツールの紹介見た後にしようかな・・。

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