TENORI-ON LaunchEventステージ前

Flashの話題から少し離れるんですが、先週末とても興味深いイベントに行ってきたので勝手にレポートします。

昨年UKで先行発売されたTENORI-ONという不思議な楽器をご存知でしょうか?

TENORI-ONはメディアアーティスト岩井俊雄とヤマハとのコラボレーションによって制作された21世紀の音楽インターフェース。16×16個のLEDボタンを使って、音楽の知識がなくても視覚的・直感的に作曲/演奏することが可能です。(公式サイトより引用)

このTENORI-ONが、ついに日本でも発売されるということで、先週末そのラウンチイベントに行ってきました。ちなみに、抽選に当たった人だけ入場できる招待制の無料イベントでした。


TENORI-ONを実際に触ってみることのほかにもお目当てがありました。著名ミュージシャンたちが実際にTENORI-ONを使ってライブ演奏する、というもの。岩井俊雄さん本人はもちろん、ジム・オルークやTo RococoRot、Atom Heart、Paul de Jongといった豪華ラインナップ。エレクトロニカ好きは思わず反応してしまうんじゃないでしょうか。自分もそのうちの一人です。

イベント会場にはちびっこ達もいたのですが、難しいこと考えずにバンバン触って音を出して楽しんでいるちびっこの姿を見て、「あぁ、まさにこれが直感的なインターフェース」なんだな~と感じました。


WEBサイトのデザイン・開発現場では、コンテンツ上でのインターフェースの使いやすさやユーザーのWEBに関するリテラシーについてよく語られています。ですが、そもそもPCの中でそれらのコンテンツが展開されている以上、マウスやキーボードを操作することが求められますよね。極端にいえば、その時点で“直感的”ではない気がしてしまいます。

単におもしろい楽器という観点だけでなく、TENORI-ONの開発コンセプトや設計について、いまのWEBが参考にできる部分があると思います。


こちらは、会場で撮った動画です。
ブレブレでお見苦しい映像ですが、ご了承ください。
実際の音はヘッドフォンから流れていたので、肝心の音が聞こえません><。。

インストラクターのおにいさんに操作を説明してもらっているところ。お兄さんの説明によると、SDメモリーカードを読み込んでサンプリング音源を鳴らすことも可能なようです。


ひとりで操作してみた。ランダムモードでプレイ。


会場のピアノと同期させてました。


ライブ終了後、会場にいた岩井さんとお話できたんですが、数々の有名アーティストが注目してライブで使ってくれてることに対して「この楽器はもう僕の手をはなれた場所にいるからね。あとはいろんな人がTENORI-ONを広めてくれたらうれしいですよ」と仰っていました。なるほど。

どうやら5/12からYAMAHA内の専用サイトで販売されるようです。楽器としては高価になりますが、逆にそれが単なるおもちゃではないことを証明しているようで、期待できる部分でもあります。あぁ、欲しいなぁ。。

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