Adobe AIR Developers Nightに行ってきました。

恵比寿のEBIS303にて開催されたAdobe AIR Developers Nightに行ってきました。
申し込んだ時はApolloだったのでAIRになってから初の公式カンファレンス(?)になります。

内容は以前参加したAppoloMiniCampの様な内容の最新情報、Adobe本社からのゲストセッション、様々な業種のクリエイターによる「AIR Demoバトル」、同クリエイター達によるパネルディスカッションなど、内容盛りだくさんな感じでした。

会場入るなり、AIRビールとAIRコーラが配られ、いきなり乾杯。
Adobeの方も言ってたんですが、デザイナー寄りのクリエイター、デベロッパー寄りのクリエイターが混同している様なイベントで、スーツでいかにもな感じの人の隣に、その辺の街を歩いてそうなお洒落なお兄ちゃんが座ってるみたいな、不思議空間。
結構ラフなイメージの素敵なイベントでした。

一緒に行ったseoがもの凄い勢いでレポート記事を書いていたので、詳細はあっちに任せます。

印象に残った物を箇条書き。

FLASH CS3 AIRエクステンション

Adobe本社のテクニカルプロダクトマネージャーのリチャード・ガルヴァン氏曰く世界初プレビュー!の、FLASHでAIRを作れるエクステンションを見れました。
別にFLASHからAIR作れるだけなんですけど、やっぱりFLASHerとしてはFLASHから書き出せるのはいいですよね。
会場出る時にもらったノベルティのCD-ROMにも入っていなかったので、そのうちAdobe Labsで出てくると思います。
Flex版とDreamWeaver版はもらったので、興味のある方はAdobe Labsへ。

ソニーさんのFLO:QとセカンドファクトリーさんのDemo

さすがソニーさんの印象。
FLO:QのAIR立ち上げてデジカメを接続したら、AIR経由でBlogに貼ってあるFLO:Qにアップロード!とかやってました。逆も出来るみたい。
自社でリアルガジェット持ってるのは強いですね。

セカンドファクトリーさんのも同じく。
NIKE+ipodの曲に合わせて走るとWEBでデータが見える!ってダイエットサポート型の商品があるんですが、それをちょっと改変して、メタボナイトというダイエットサポートアプリを作っていました。

AIRはローカルファイルアクセスが出来て、SQLiteでローカルDBも組めます。
それを踏まえてこういう物を見ると、リアルなデバイスが吐くデータを読み込んできたり、逆に書き込んだりと、今までデバイス屋さんとソフトハウス屋さんしか手が出せなかった領域を僕らみたいなWEB屋さんが簡単に扱う方法が見えて来るいいプラットフォームに感じました。

ipod、時計、携帯etc デバイスは色々あるので楽しみが広がります。
USBに差したらインストール済みのAIR起動で、何処でも自動情報収集とか、PortableApssみたいなのを一式作ってしまうとかも面白いかもしれません。

サイトフォーディーさんとバスキュールさんのDemo

サイトフォーディーさんは現時点でかなり完成度の高いアプリを作っていました。
ダッシュボード的な物はOSXのDashBoardやYahoo!Widgetがあるので個人的にはピンと来なかったのですが、WEBと一緒に作るという面で納得。

その次に出てきた「ブックマークアプリケーション」というのが非常に印象的でした。
サイトフォーディーさんのラボでそのうち公開されるでしょう。
Bublesを発展させるとこうなるだろうな~という、Webアプリ専用ブラウザの1つの解に思います。

AIRは次期バージョンでGoogle Gearsとも連携できるようになるそうなので、 こういったアプリが開発可能な事は僕の様なGTD好きには嬉しい限りです。

バスキュールさんは、おそらく鬼の如く忙しい中、流石バスキュールの面白いデモでした。
「プロダクトクオリティから考えるとβだ」みたいな事をプレゼンボードでも書いてましたけど、僕は凄く楽しめました。

特に、AirWorksというFireWorksもどきのブラウザ(矩形ツールで矩形を書くとそこがブラウザになる謎アプリ)には思わず笑ってしまいました。FACEsとかで公開されたら是非ダウンロードを。
似たようなアイディアで「メモ帳にしか見えないブラウザ」ってのを見たことがあったんですが、それを超えるちょっといかれた完成度です。
こういうキャンペーン案件があったら楽しいだろうな~と思いました。

AIRはブラウザコンポーネントを使って凄く簡単にブラウザを作成する事ができ、作ったブラウザはただのMCの様に操る事が可能です。
今までブラウザの中でしか出来なかったが故に不可能だったアイディアを形にできる素晴らしさをサイトフォーディーさんの「ブックマークアプリケーション」とバスキュールさんのデモで感じました。

雑感

結論から言ってしまえば、AIR面白すぎです。
AS2→AS3というシフトアップについて、

  • ・処理の高速性
  • 処理速度向上による表現力のアップ

みたいな事が様々なBlogや場所で言われていますが、AS3を覚える=AIRを使える!と考えると本当に新しいフィールドの様に感じます。

AIRが流行れば、デベロッパー側の視点ではなく、使うユーザーにとって面白いエクスペリエンスを得られる物がどんどん出てくる。デベロッパーも新しいプロダクトをデザインできる!
そういう可能性を感じる、素敵なプラットフォームになる事を知らせてくれる楽しいイベントでした。

HTML5飯