Apollo mini Camp@Tokyoに行って来ました。
覚えてるうちにリマインドしておきます。

session1

前もって出回ってた情報をまとめた感じの内容。

AdobeLabsに上がってるサンプルを使ったデモと、事例としてApollo関連で有名なfinetuneとかも紹介されてました。

HTML・JS・FLASHが同じレンダリングパイプで動くって情報を知らない人、それが何を意味するのかわからない人用のデモだった印象。
意外にそいうい方もいらっしゃったみたいで、隣の人とか「おぉ~」って感じでした。

後は、CreativeCommonsなApolloポケットガイドの邦訳なども紹介されてましたね。

大体は今月のWebDesigningに書いてあるような内容です。

僕が知らなかっただけなんですけど、一応"へぇ"な情報を箇条書き。

  • AS→JSのオブジェクトを渡すのに、参照渡しとかでいけちゃうそうです。
  • JSONやExternalInterfaceとか必要ないってのがいいですね。 実質同じランタイムで動くから、JS・ASハイブリッドのコードっていうのはなんだか楽しそうです。

  • ファイルI/Oの完全対応
  • ネットワーク系まわり
  • XML RPC/SOAP/RestのAPI/XML Sockets などなど、まぁWEBサービスと同じ勢いで作るのに 何の不自由もなさそうです。

既知情報だったにおいが自分的には結構していますが、Apollo情報を整理できて良かったです

session2

こっちはかなり期待大のApolloβのプレビュー
実装予定の新機能として、

  • ドラッグ&ドロップ
  • FireFoxにhtmlのアイコンドラッグすると開くアレです。
    例1:ApolloからFireFoxにドラッグでリンクを開く
    例2:Finderからアイコン複数選択→Apolloにドラッグ でアップロード!
    とか。

  • PDFリーダー
  • Apolloの中でPDFビューアが出てました。
    とりあえずページング機能付の画像拡大縮小ビューア系列はPDFなら一撃で作れますね。

  • HTMLレンダラーパワーアップ
  • HTMLの記述のみで、divのboxに対してアルファ値を設定したり、イレギュラーなシェイプが(非矩形ウィンドウが表示できる機能がHTMLだけで?)出来るようになる。
    HTMLのみでもApolloアプリは作れるので、DHTMLで色々やる人とか、マニュアルをairで配る人用の機能でしょうか。

  • OSネイティブのダイアログ呼び出し
  • 開くとかのコマンドで出てくるアレを呼べるらしいです。
    僕は知らなかったんですが、今はまだ呼べなかったんですね。

  • 複数ウィンドウ
  • 一つのairで1ウインドウじゃなくて、1つのairで複数枚ウインドウを開けるってことっぽい説明でした。
    DTMまがいのアプリを作るときに重宝しそうなイメージ。
    いるのかどうかは謎です。

  • オンライン/オフラインの検知
  • イベントとかで取れるそうです。
    GoogleCalendarと同期を取るSpaningsyncみたいなアプリが作れるイメージでしょうか。
    コレがあるのと無いのではI/Fが大きく変わって来そうです。
    この辺からIMクライアントの様な物とか、専用メーラーの用な物をサクサク作れてしまいそうですね。

  • アイコン対応
  • .icoを扱えるイメージなのか、OSネイティブのアイコンファイルを読み込んでこれるらしいです。
    今のFlexBuilderとかだと、ジェネリックアイコンがコンポーネントに出てきますが、 アレがOSXだったらAquaのアイコンに…のようなイメージ。
    もはや普通のアプリケーションなのかApolloなのかわからないという様な狙いから来ているのでしょうか。

  • 拡張子の関連づけ
  • 自分で"hoge.cuppy"とか作ってしまって、ファイルオープンで自動的に指定Apolloの実行とかって実装が可能になるそうです。最高ですね。

雑感としては、βが出てからガンガンいじっていけばいいのかなぁ~というようなイメージです。
最新のマイルストーンとしては

  • Apolloβ 2007 初夏
  • Apollo1.0 2007 秋~冬
  • Apollo1.x 2008早め

の予定で、インストールする時に最初に出る画面とか細かい所までローカライズされるのは、1.xからだそうです。
1.0の状態で日本語環境でも何の問題もなく動作するので、秋冬は本格的に開発していける感じですね。

質疑応答も結構コアな感じで楽しかったです。

  • DLLでApollo拡張できるようになる?
  • File I/Oに関するセキュリティは?
  • ローカルDBにアクセス可?

などなど。

すごくまとまっているので、質疑応答のログはココで。
http://448.jp/blog/2007/05/apollo_mini_camp_tokyo.html

写真撮った方。
http://www.anegoya.net/archives/apolloMiniCamp/

個人的には HTMLLoader→FlashPlayer→SWF
っていう突き抜けが可能かどうか気になったのですが、そのうち情報が上がってくるでしょうか。

とりあえず、今は様子見ですね。

関連リンク

session1資料

Mike Chambersさんは自分blogに上げると言ってたのでココ
http://www.mikechambers.com/blog/

まだ無いです…
Apollo追っかけるならここは見ておいた方がいいですね。

session2資料

Daniel Duraさんもきっと上げてくれるって言ってた覚えが。
http://www.danieldura.com/
この間AdobeMediaPlayer関連で見たっきり更新されてない…

感想

何にしても、DashBoardWidgetやYahoo!Widget並みには普及させられそうだし、 WEB屋がローカルアプリを組めるというのが熱いですよね。
Adobeの「何も学ばなくてもいい」というのは、ウソだなぁとは思いますけど、 ちょっと色々学べばガンガン組めちゃう事は間違いないです。
既存技術ではあるんですが、今まであり得なかった組み合わせで色々遊べるので、作りたい物はかなり浮かびます。
夏に期待ですね。

HTML5飯