AEを利用してコマアニメの素材を一気につくる
taichiです。
随分と間が開いてしまいましたが、
今回もAftetEffectsを利用した作業のメモを書いていきたいと思います。
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最近とある案件で、
コマ撮りアニメの様なアニメーションが演出上急に必要になりました。
動きの内容としてはピクシレーションの様なコマ落ちした映像なので、
Flashでの作業は、実写の人物を連番で設置し、尺を整えると言ったもの。
作業的にはそれほど工数が掛からない内容なのですが、
撮影した画像の補正や背景透過処理にそもそも時間が掛かりそうでした。
撮影ではブルーバックを利用していましたが、
PhotoShopでの作業ではエッジ部分に残った青みの処理を行うにはあまり効率が良くありませんでした。
素材を用意する時間が掛かりそうだったので、
以前の記事でも紹介しましたAfterEffectsのkeylight機能を利用してみました。
以下、その時の手順になります。
連番の画像をシーケンスとして読み込む
まずは
撮影した画像を連番シーケンスで読み込みます。
AEを起動後、「ファイルの読み込み」を開いて取り込む画像が連番であること確認したら、
「複数のシーケンス」にチェックして「開く」を押します。
画像が連番でないと細く途切れたシーケンスが出来てしまい後々面倒です。
AEの設定がデフォルトのままであれば問題ないとは思いますが、
取り込む前に「環境設定」から1フレーム1画像で有ることを確認しておくと良いかもしれません。
KEYLIGHTで被写体のエッジまで処理
画像をシーケンスで取り込んだら早速コンポジションを開き、
エフェクトから「Keylight」を選択し適用します。
ScreenColourのスポイト機能で、
背景のブルーバックを切り抜いただけではエッジ部分にわずかに青色が残ります。
ScreenMatteの数値を変化させ、シーケンス全体の画像を確認しながら
エッジをつめていきます。
画面左端等ののブルーバックの切れや余白はクロップを利用して
この段階でトリミングしてしまいます。
今回はこの素材を更にデザイナーへ渡すことになるので、
背景に被写体と被らない色で平面レイヤーを配置しておきます。
PSDデータに書き出し
処理が終了しましたら「レンダーキューに追加」でコンポジションを書き出します。
「ロスレス圧縮」→「形式」で「PhotoShopシーケンス」を選択して書き出しの設定を終えたら、
レンダリングを開始します。
画像が日付などが入った長い名前になっていたら、
このタイミングで変更してしまうと良いかもしれません。
フレームの数だけ画像補整を終えたpsdファイルが書き出され、
コマアニメ用の素材を用意することが出来ました。
Flashとの直接の連携は無いものの、素材の用意にだけでも
AfterEffectsの使い道は結構あるかも知れませんね。