『詳細!ActionScript3.0入門ノート[完全改訂版]』を旧版と比較してみた
先ごろ発売になった、AS3学習者のバイブル・ActionScript3.0入門ノートの「完全改訂版」を作者の大重様より弊社にいただきました。ありがとうございます!
この入門ノート、私もにわか仕込みのAS2からAS3を勉強する際に大変お世話になった本です。
今回は完全改訂版の発売記念ということで、手元にある旧版と内容の比較をしてみました。
まだ一冊を通して深く読み込めてはいませんが、購入を検討されている方の参考にでもなればと思います。
早速、サポートサイトの方で公開されている目次を見てみましょう。
完全改訂版
http://oshige.com/flash/as3note_cs4/cat236/
旧版
http://oshige.com/flash/as3note/2007/07/post_5.html#more
旧版ではChapterが12までだったのが、今回は18になっています。分量としては30ページ程度の増加なので、これだけでも各章がシェイプアップされ、密度が上がっているのが分かります。
以下、旧版と比較して追加されたコンテンツです。
Flash CS4 / Flash Player 10の新機能
- Vectorクラス
- Graphicsクラスの新メソッド(drawPath(), drawTriangles()等)
- 新テキストエンジン(TextBlockクラス)
- 3D機能(XYZ軸のコントロール・カメラ・3Dジオメトリとテクスチャマッピング等)
旧版から新規に追加されたコンテンツ
- ビットマップ
- フィルタ / カラー調整
- サウンド
- Point / Rectangle
旧版がマルチメディア系の処理解説をあえて割愛し、AS3の基本的な機能に重点を置いた解説になっていたのに比べ、CS4の新機能を把握したい経験者や、Flashで何ができるか一通り知りたい初学者にも対応した内容になっています。
旧版から強化されたコンテンツ
また、旧版と同じコンテンツにもまんべんなく手が加えられている所にも注目です。
1章の「プログラミングの基礎」では、丁寧にAS3の基礎が語られつつ、旧版ではなかったプリミティブ型とリファレンス型の解説や、三項演算子の応用的な使い方に加え、再帰呼び出し関数・例外処理といった内容までフォローされています。
以降の章も、MovieClipとSpriteの解説が「表示オブジェクト」としてまとめられて分かりやすくなり、実制作で必須のFlashVars・ExternalInterfaceについての解説や、XMLの利用の所でクロスドメインポリシーについての記述が追加されていたりと、かなり実用的な強化が施されています。
全体として、正直これで勉強したかった…!と思うくらいのアップグレード感です。
新機能以外の部分はCS3でも対応できますので、AS3を一通りさらっておきたい方はひとつ試してみてはいかがでしょうか。