完全にスローライフなペースで更新されている内容ですが (><)。その間に朝日新聞の神奈川版に記事として取り上げていただきました!「マスメディアで取り上げられる」というのが隠れミッションだったのでうれしいです!

さてさて、今回はどのようにして企画が決まったか。

まず、植物を使用したインタフェースを研究している栗林さんに植物の表面電位をどのように扱うことができるか?ということのヒアリングから始まりました。聞いて分かったのは

1) そのときの気温や気候、日照量などの影響を受けて植物の活動の活性具合いによって表面電位が変わる。
2) 人間が触れると人の影響を受けて電位が上がる。
3) 2) を利用してスイッチとして扱える。

ということ。日々の活動を記録するということも考えていたのですが、3) がかなりアクティブな反応を返すので何かに使いたいと感じました。また逆にただのスイッチとして扱うとしたらそれは赤外線センサーでも良く、何かしら植物を通すことで意味のある表現にしないとだめだなという感想も持ちました。

今度は逆にインサイトとしてカフェに欲しいツールということから考えてみました。

・お客さんと店がもっとコミュニケーションをとれるようなツールがあるとうれしい。しかも Twitter のようなゆるい感じの関係が良い。昔ながらの喫茶店にあるような感想ノートみたいなやつ。

・昔の喫茶店といえば占いマシンが置いてあったような。。

・外からもカフェの様子がなんとなく分かるといいなぁ。

・看板犬のようなマスコットが欲しい。

・やはり植物を身近に感じられるようなエコにつながるアクションも欲しい。

トイレの入室管理のようなものから、来客カウンターなどなどブレストでいろんな案が出たのですが、ふと「植物がブログを書いたら面白いんじゃないか??」という意見が出て「鎌倉で働く植物の日記」というキャッチコピーがひらめきました。

確かにブログにすればコメントを書いたり、外から様子を見ることができる。ブログの自動生成というのは過去に別案件で近いことをやっていたので、なんとなくイメージが湧きました。植物を媒介にしたコミュニケーションツールを作ろうと考えていたので、そもそもコミュニケーションツールであるネット、ブログは非常に親和性が高いなと合点がいきました。

メンバー一同面白いという反応があったので、さらに+アルファの要素として実店舗でネットにつなげなくてもその場で楽しむ体験として、植物に触れることで相性占いをしたり、写真を撮って携帯にダウンロードできる機能を肉付けしていきました。さらにバイラルで広めるためにブログパーツを作って、そこで何をするようにしようか。。そうだ!水をやろう!あ、多肉植物に水を上げすぎるといけないので光合成はどうだろうか?

と、なかなか盛りだくさんな機能になったのですが、「植物がブログを書く」という分かりやすい仕組みのもと、カフェの場でもネットからも楽しめるコミュニケーションツールとして良い着地点が見つかりました。多機能になって色々な角度から楽しめるようになる反面「意図が散漫になって伝わりづらくなるのでは??」という危惧も生まれたのですが、「鎌倉で働く植物の日記」というタイトルの明快さと驚き感、そしてそれを上回るほのぼの感があれば中では相当ワイルドなことをやってもいいのでは??という気がしてきました。

さて、次回はどのような技術を使って開発したかという話しです。

HTML5飯