意外に難しいこと

「FORM」 by Alexei Shulgin
Flashとは直接関係はありませんが、ロシアのアーティスト、アレクセイ・シュルギン(Alexei Shulgin)の、1997年のネットアート作品「FORM」をご紹介します。
インターネットの黎明期にあたる時代に、HTMLのフォームタグを使ってコツコツとアート表現をしていた人がいたということを発見して、妙にうれしい気持ちになりました。こんなシンプルな仕掛けでも当時はワクワクしながら作っていたのかなぁ、なんて。
今でこそFlashを使えばすぐに多彩な表現をすることが可能になりましたが、発想力という観点のみでいえばこの「FORM」も、現在のインタラクティブなFlashと肩を並べられるのでは?と思ってしまいます。まだまだ未開拓な時代だったからこそ、こんな自由な発想の作品ができたのかもしれませんね。
書籍などの出版物と違って、どんどん新しいものと入れ替わって古いものは消えていくWEBの特性上、10年以上も前のページを見ることはそう簡単なことではありません。
その割に、新しいアイデアのヒントが生まれるのは意外にもこういった過去のものを見直したときが多い気がします。これは当然WEBに限ったことではありませんが、とりわけWEBについていえば過去のものを見直す事って、けっこう難しいですよね。
あ、10年前のページですので、リンク切れがたまにあります。それに、最近は専ら忌み嫌われる存在となってしまったフレームタグもがんがん使っています。鑑賞に際して、その点はどうかご留意ください。(笑)