FLASHをAIR以外でデスクトップアプリケーションにする方法
弊社PGがいつのまにやらリサーチしていて、せっかくなので記事にしました。
以下 転載です。
既存のswfをexe化する案件があり、使用ソフトの選定を行いました。
AIRが使えれば問題ないのですが、今回は以下の理由で使用しませんでした。
- 事前にAIRのインストールが必要なこと
- 今回exe化するswfがas2で記述されていたこと
- AIR自体がベータ版であること
結果、以下のソフトを検証しました。
(検証OSはWindows Vista)
mProjector
- win mac両対応
- インストーラの作成機能はなし
その代わりスタートアップに登録する用のAPIがある - exe書き出し時のオプションは少なめ
- APIはなかなか豊富
- スクリーンセーバ出力はなし
- サンプルが豊富
- 安定性高い
MDM Zinc
- win mac両対応
- インストーラ作成機能あり(winのみ)
- exe書き出し時のオプションが豊富
APIを使用しなくてもかなりのことが出来ます
- APIは非常に豊富
DLL、PDF、ADOやMySQLとの接続、TCP、UDP、ActiveX、DirectX、暗号化、COMPort etc... - スクリーンセーバ出力機能つき(winのみ)
- サンプルは若干少なめ
- 安定性若干低い
今回は最終的にmProjectorを採用しました。
理由として、MDM Zincは非常に高機能なのですが、タスクトレイにアイコンを出す設定にすると終了後もアイコンが残っていたり、たまにexeの起動に失敗したりと若干不安定でした。
また、swf自体や、タスクトレイアイコンをクリックした場合のイベントの取り方、メニューの出し方が分からず、その点も採用を断念した理由です。
mProjectorはexe書き出し時のオプションは少ないのですが、「スタートアップに登録する」APIが用意されていたり、終了時のwindowサイズ、位置を勝手に記憶しててくれたりとプログラマフレンドリーな印象を受けました。
ただ、MDM Zincはexe書き出し時のオプションでexeをドラッグ可能に出来たり、JoystickやTabletへの対応、試用制限の追加、スプラッシュスクリーンの表示を制御したりと非常に多様な機能が追加できます。(ただ、やはりそれぞれの機能に関して細かい制御は行えません)
使い分けとしては、高機能なexeを作成する場合はMDM Zinc、簡単な内容でも細かい制御を行いたい場合はmProjectorを選択することをお勧めします。