flow画面キャプチャ
[Flow]

「Flow」というFlashゲームをご紹介します。
これ、単純にたのしいんですが、すごくデザイン的にみて実によくできてます。

あらすじ

魚(?)みたい生き物がどんどん海に潜っていって最後のボス(?)を食べるというストーリー。

とにかくシンプル

まず「食べる」と「移動」という2つのアクションしかない。

食べると「進化する」キャラクター。それから「潜る、浮上する」というシンプルな構成。

食べるか、食べられるかの世界

「自分」もふくめこのゲームのすべての生き物の体の中には「光の粒」があります。

他の生き物を食べることでどんどん進化します。もし食べられてしまえば一段階退化します。

成長1段階 成長2段階 成長3段階

体にもってる光の数=ライフポイント=経験値という感じです。

ライフ1 ライフ2 ライフ3 ライフ4 ライフ5

誰かのエネルギーで誰かが育つという、この食物連鎖なルールにははっとさせられました。

動きもデザインもかわいいのでぜんぜん気になりませんが、よくよく考えるとこのゲーム、食べる←・→食べられる、という関係性しかないとても殺伐とした世界なんですね(笑)。

また、生き物のデザインが「口」と「光の粒」だけで構成されてるのも、この世界のルールをしっかり反映しているので、とてもロジカルなデザインであることがわかります。

(食べられるしかない生き物と、「口」もった食べる生き物がいます)

他の演出

このゲームはラスボス的な生き物を目指してどんどん潜って行きます。
下の階層の生き物がぼんやりみえますね。

出入り口役の生き物を「食べる」ことで上下に移動します。赤い光を食べると潜り、青い光の生き物を食べると浮上します。

浮上する生き物 潜る生き物

また小さい演出ですが、出入り口の生き物から離れしまっていても、各色の波紋が時々あらわれるので迷いません。

そういう気づきの仕掛けも上手だと思いました。

他にも敵の生き物の動きに変化があります。

攻撃モードの時は赤くなって追いかけてきますし、食べられて逃避モードのときは青くなって逃げていきます。

攻撃モード 逃避モード

まとめ

あと、なんといってもいろんな仕掛けやルールやデザインに加え、演出の作りこみがやっぱり大事ですね。

全体を通して動きや画面遷移がかわいくてここちよいので、触ってるだけでも楽しめます。

HTML5飯