以前の記事に続いてFirefoxの拡張機能のFlashTracerについてもう少し詳しくつっこんでみたいと思います。

まず、フィルタ機能

上の方のインプットエリアにキーワードを入れるとそれを含んだ行だけ絞り込むことができます。
たとえばあらかじめクラス名やメソッドを付けて出力していると特定の項目にフィーチャーしたデバッグが可能になります。

キーワードにはそのまま使えないいくつか予約文字(?)があり、含まれているとSyntaxError: trailing \ in regular expressionなどと怒られてしまいます。
手動で調べた範囲では、 \ + * [ ( ) の6文字がエラーになりました。 これらの文字を使いたい場合は\(バックスラッシュ)でエスケープすれば大丈夫です。

// エスケープ例 \ ⇒ \\ + ⇒ \+ * ⇒ \* [ ⇒ \[ ( ⇒ \( ) ⇒ \)

Optionsパネル

つぎに、Optionsパネルでログファイル警告表示文字コードを設定できます。

ログファイル

ログファイルは、あまり使いませんがテキストファイルに出力してくれます。
clearするとログの中身もクリアされます。

警告の表示(未調査)

警告の表示はTraceでは出ない(実行時の?)エラーがでるのですが、これはまだよくわからないのでスルーしますすみません。
とりあえず、こいつだけ文字コードがShift_jisで吐かれることでログが化けてしまうので必要なければチェックを切っておけばいいと思います。

文字コード

文字コードは、たいていの場合はUTF-8だと思いますが、SWFの文字コードにあわせてISO-8859-1、UTF-8、Big5を切り替えられます。ただ、これは変換ではなく出力に合わせて表示の文字コードを変えるだけです。
だからテキストファイルの文字コードはSWFの文字コードに依存します。

そのほか

あとはお好みでPause(Traceの中止、再開)、Clear(ログのクリア)、LockPosition(ログの先端を追従しない)などを使い分けるとよさそうです。 実は地味に便利なのがショートカットキーで、デフォルトではAlt+AでFlashTracerをON/OFFすることができます。

こういうちょっとしたストレスの軽減が全体の効率を大きくあげたりしますよね。それでは便利なデバッグライフを満喫してください。

余談ですが…

ところで、Webに公開されているFlash作品でTraceをきってない作品が結構あるので、特にお仕事で制作に携わる方はあんなアレやコレが見られないように気をつけてくださいね!
セキュアに関する内容はTraceしないよう心がけるか、パブリッシュ設定でTraceアクションの省略にチェックを忘れないようにしてください。

HTML5飯